この記事の要点
- 取得の流れは、名前を決める → 空きを調べる → 申し込む → 登録者情報を入れる → サーバーにつなぐ → SSLを設定するの6ステップ。
- 申し込みの前に、種類(co.jp・.com・.jp など)、登録者の名義、管理する人、どこで管理するかを決めておく。
- サーバーとつなぐには、ドメインの管理画面でネームサーバー(またはDNSの記録)を設定する。反映には時間がかかることがある。
- 取得したら自動更新を設定し、更新期限・支払い方法・連絡先を定期的に確認する。
取得の全体の流れ
| ステップ | 目安 | 時間がかかる理由 |
|---|---|---|
| 名前を決める | 数日〜 | 社内での相談が必要なことがある |
| 空きを調べる・申し込む | 数十分 | 画面に沿って入力する |
| co.jp の審査 | 数日程度かかることがある | 登記の確認などがある |
| サーバーにつなぐ | 数時間〜数日 | 設定がインターネット全体に広がるまで時間がかかる |
| SSLを設定する | 数分〜数時間 | ドメインがつながってから設定する |
申し込み前に決めておくこと
手順に入る前に、次のことを決めておくと、申し込みの途中で迷わずに済みます。
どこで取得するか
ドメインは「登録事業者」と呼ばれる会社を通じて取得します。ドメイン専門のサービスのほか、レンタルサーバーの会社がドメインの取得もまとめて扱っていることが多く、サーバーと同じ会社で取得すると、サーバーとつなぐ設定が簡単になることがあります。一方、ドメインとサーバーを別の会社で管理しておくと、サーバーを引っ越すときにドメインの手続きをしなくて済む、という考え方もあります。
どちらにしても、管理画面にログインできる人と、アカウントの情報を社内で記録しておくことが大切です。サーバー選びはWordPressのサーバーの選び方で説明しています。
誰の名義にするか
ドメインの登録者は、自社(会社の名前)にしましょう。制作会社や担当者個人の名義にしてしまうと、契約を終えたときや担当者が退職したときに、ドメインを自由に扱えなくなることがあります。
誰が管理するか
管理画面のアカウント、更新の期限、支払い方法を誰が管理するかも決めておきます。担当者が1人だけだと、異動や退職で情報がわからなくなりがちです。少なくとも2人が情報を知っている状態にしておくと安心です。
ステップ1:ドメインの名前を決める
まず、ドメインの種類と、自分で選ぶ文字の部分を決めます。
種類を選ぶ
会社のホームページでは、主に次の種類から選ぶことが多くなります。
- co.jp:日本で登記している会社だけが取得でき、原則1社1つ。日本の会社であることを示しやすい
- .jp:日本国内に住所があれば誰でも取得できる。日本語のドメインも使える
- .com:国に関係なく取得でき、広く知られている
文字の部分を選ぶ
JPRSの規則では、英数字のドメインに使える文字は半角英数字とハイフンで、長さは3文字以上63文字以下です。会社名や商品名をもとに、短く、覚えやすく、聞き間違えにくい名前を選びましょう。
名前を選ぶときの確認点
- 会社名や屋号から連想しやすいか
- 電話で伝えたときに、つづりを間違えられにくいか
- メールアドレスにしたときに長すぎないか
- ハイフンや数字が多すぎないか
- ほかの会社の商標や名前とまぎらわしくないか
会社のドメインの名前の決め方は会社のドメイン名の決め方で詳しく説明しています。
ステップ2:空き状況を調べる
登録事業者のサイトで、使いたいドメインを入力して検索します。すでにほかの人が取得している場合は、取得できません。空いていれば、料金と一緒に表示されます。
希望のドメインが取られていた場合は、次のような方法を考えます。
- 種類を変える(.com が取られていれば co.jp や .jp を検討する)
- 文字を少し変える(業種や地域の言葉を足すなど)
- 略し方を変える
ステップ3:申し込む
取得したいドメインを選び、契約の年数と支払い方法を選んで申し込みます。このとき、次の点を確認しましょう。
- 2年目以降の更新料:初年度だけ安い料金設定もあるため、更新料を確認する
- オプション:情報を公開しない設定など、追加のオプションが最初から選ばれていないか
- 自動更新:自動更新を有効にできるか
- 支払い方法:会社のカードや請求書払いを使えるか
ステップ4:登録者情報を入れる
申し込みのときに、ドメインの登録者の情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)を入力します。会社のドメインなら、会社名と会社の住所で登録します。
連絡先のメールアドレスに注意
登録者のメールアドレスには、更新の案内や、登録情報の確認のメールが届きます。担当者個人のアドレスではなく、複数の人が見られる会社のアドレスにしておくと、案内を見落としにくくなります。ただし、取得しようとしているドメインのメールアドレス(info@取得するドメイン など)は、まだ使えないので登録に使わないようにしましょう。
co.jp の場合
co.jp は、日本で登記している会社であることが条件のため、申し込みの後に審査があり、取得まで日数がかかることがあります。JPRSによると、設立前の会社のために、設立の6か月前から使える「仮登録」の制度もあります。
ステップ5:サーバーにつなぐ
ドメインを取得したら、そのドメインでホームページを表示できるように、サーバーとつなぐ設定をします。代表的な方法は、ドメインの管理画面でネームサーバーを、サーバー会社が指定するものに変えることです。
ドメイン側の設定
ドメインの管理画面で、ネームサーバーの項目を開き、サーバー会社の案内に書かれているネームサーバーの名前を入力します。サーバーと同じ会社でドメインを取得した場合は、最初から設定されていることもあります。
サーバー側の設定
サーバーの管理画面で、「ドメインの追加」などの項目から、取得したドメインを追加します。これで、サーバーがそのドメインのホームページを受け持つようになります。
反映には時間がかかる
ネームサーバーの変更は、インターネット全体に行き渡るまで時間がかかります。数時間で反映されることもあれば、もっとかかることもあります。設定直後にホームページが表示されなくても、少し時間をおいてから確認しましょう。
ステップ6:SSLを設定する
ドメインがサーバーにつながったら、SSL(通信の暗号化)を設定し、「https://」でホームページを表示できるようにします。多くのレンタルサーバーでは、管理画面から無料のSSL証明書を設定できます。SSLはドメインがつながってからでないと設定できないことが多いため、ステップ5の反映を待ってから行います。詳しくはSSLとはとSSLの設定を参照してください。
この後、WordPressをインストールすれば、ホームページを作り始められます。インストールはWordPressのインストールで説明しています。
取得した後にやること
ドメインを取得した後の管理
- 自動更新を有効にする
- 更新期限をカレンダーなどに記録する
- 支払いに使うカードの有効期限を確認する
- 管理画面のアカウント情報を、社内の決まった場所に記録する
- ログインに2段階認証が使えれば設定する
- 登録者情報(会社名・住所・連絡先)が変わったら更新する
似たドメインもあわせて取るべきか
自社のドメインと似た名前(co.jp に対する .com や .jp など)を、ほかの人に取られないように一緒に取得しておく会社もあります。まぎらわしいドメインを悪用されるのを防ぐ効果はありますが、取得したドメインの数だけ毎年の更新料と管理の手間がかかります。ブランド名が広く知られている、あるいは今後広げていく予定がある場合に検討するとよいでしょう。取得した場合は、メインのドメインへ転送する設定にしておくと、間違えて入力した人もホームページにたどり着けます。
管理する会社を移したいとき
ドメインの管理を別の登録事業者に移すことを「移管」と呼びます。今の管理画面で移管に必要な情報(認証用のコードなど)を確認し、移管先で申し込むのが一般的な流れです。取得や移管の直後は、一定期間移管ができない決まりになっている種類もあるため、移管先の案内で条件を確認しましょう。
ドメインは、ホームページとメールの両方を支えています。更新を忘れて使えなくなると、ホームページが表示されないだけでなく、取引先とのメールのやり取りも止まってしまいます。取得したときに管理の担当と方法を決めておきましょう。
よくある質問
ドメインの取得だけで、ホームページは表示されますか?
ドメインを取得しただけでは表示されません。ホームページのファイルを置くサーバーを用意し、ドメインとサーバーをつなぐ設定をする必要があります。
ドメインとサーバーは同じ会社で契約した方がよいですか?
同じ会社だと、つなぐ設定が簡単で、支払いもまとめられます。別の会社だと、サーバーを引っ越すときにドメインの手続きをしなくて済みます。どちらでも、管理画面のアカウントを自社で持っておくことが大切です。
制作会社にドメインの取得を頼んでもよいですか?
頼むこと自体は問題ありませんが、登録者は自社の名義にしてもらい、管理画面のアカウントも共有してもらいましょう。制作会社の名義のままだと、契約を終えるときにドメインを移すのに手間がかかることがあります。
ネームサーバーを変えたのに、ホームページが表示されません。
変更がインターネット全体に行き渡るまで時間がかかることがあります。また、サーバー側にドメインを追加していない、入力したネームサーバーの名前が違う、といった原因も考えられます。サーバー会社の案内と見比べて確認してください。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
