この記事の要点
- 始める前に「目的」「載せるページ」「サイト名とドメイン名の候補」を決めておくと、手戻りが減る。
- 手順は大きく「契約(サーバー・ドメイン)」→「インストールとSSL」→「初期設定」→「テーマとプラグイン」→「ページ作成と公開前の確認」の順。
- 最初にやる設定(パーマリンク、タイムゾーン、サイト名、ユーザー)は、ページを作る前に済ませておく。特にパーマリンクは公開後に変えると影響が大きい。
- 公開前は、スマートフォンでの表示、フォームの送信、検索エンジンに表示する設定を必ず確認する。
始める前に決めておくこと
いきなりサーバーの申し込みから始めるより、先に次の3つを決めておくと、後の作業がスムーズになります。
- ホームページの目的:誰に、何をしてもらいたいのか(例:地域の人に施工事例を見て問い合わせてもらう)
- 載せるページ:トップ、事業内容、会社概要、実績、お問い合わせなど
- サイト名とドメイン名の候補:会社名やサービス名をもとに、第3候補くらいまで
ページ構成の考え方はサイトマップ(ページ構成)の作り方、必要なものの一覧はホームページ作成に必要なもので説明しています。
WordPressを始める10ステップ
全体の流れは次のとおりです。
ステップ1:レンタルサーバーを契約する
WordPressを動かすサーバーを借ります。WordPress.orgが推奨するのは、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPS対応の環境です。日本の主要なレンタルサーバーの多くはこれを満たし、WordPressの簡単インストール機能を備えています。選ぶときは、料金だけでなく、自動バックアップの有無、サポートの対応時間、表示速度も比べましょう。選び方はWordPress用サーバーの選び方で詳しく説明しています。
ステップ2:ドメインを取得する
ドメインは、サーバーと同じ会社で取得すると、次のステップの設定がほぼ自動で済むことが多く、初心者にはおすすめです。サーバーの申し込みと同時にドメインを無料で取得できる特典を用意している会社もあります。ただし、無料になるのはサーバーを契約している間だけ、という条件が付いていることがあるので、更新料を確認しておきましょう。手順はドメインの取得手順で説明しています。
ステップ3:ドメインをサーバーに設定する
取得したドメインで、借りたサーバーのホームページが表示されるように設定します。サーバーの管理画面で「ドメインの追加」を行い、ドメインを別の会社で取得した場合は、ドメインの管理画面でネームサーバーをサーバー会社のものに変更します。設定がインターネット全体に行き渡るまでに、数時間から長いと1日程度かかることがあります。
ステップ4:WordPressをインストールする
サーバーの管理画面にある「WordPress簡単インストール」などの機能を使えば、サイト名、管理者のユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力するだけでインストールが終わります。
管理者のユーザー名には、「admin」や会社名など推測されやすいものは避けましょう。パスワードは長く複雑なものにし、パスワード管理の仕組みで保管します。インストールの詳しい手順はWordPressのインストールにまとめています。
ステップ5:SSLを設定する
SSLは、ホームページとの通信を暗号化し、アドレスを「https://」で始まる形にする仕組みです。WordPress.orgでもHTTPSは必須の要件とされています。多くのレンタルサーバーでは、無料のSSLを管理画面から設定できます。SSLを設定したら、WordPressの「設定」→「一般」で、サイトのアドレスが「https://」になっているか確認しましょう。詳しくはSSLとはを参照してください。
ステップ6:最初にやる設定
ページを作り始める前に、次の設定を済ませておきます。
インストール直後にやる設定
- 設定→一般:サイトのタイトル、キャッチフレーズ、タイムゾーン(東京)、日付の形式
- 設定→パーマリンク:ページのアドレスの形式(公開後に変えると影響が大きい)
- 設定→表示設定:トップページに固定ページを表示するか、投稿の一覧を表示するか
- 設定→表示設定:公開まで「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェック
- ユーザー→プロフィール:ブログ上の表示名をログイン名と違うものにする
- 不要なサンプルのページ・投稿・プラグインを整理する
特にパーマリンク(ページのアドレスの形式)は、公開して検索エンジンに登録された後に変えると、古いアドレスが見られなくなり、検索の評価が引き継がれにくくなります。最初に決めておきましょう。変える場合の注意はパーマリンクを変更するときで説明しています。初期設定の詳しい手順は初期設定にまとめています。
ステップ7:テーマを入れる
テーマは、ホームページの見た目とページの型を決めるひな形です。「外観」→「テーマ」から、無料のテーマを検索して入れることも、購入したテーマのファイルをアップロードして入れることもできます。
会社のホームページなら、会社概要、事業内容、実績、お問い合わせなど、必要なページの型がそろっているテーマを選ぶと、作る手間が大きく減ります。選ぶときの確認点は会社向けテーマのチェックリストを参照してください。
ステップ8:プラグインを入れる
プラグインは必要な機能だけを入れます。会社のホームページでよく使われるのは、お問い合わせフォーム、バックアップ、セキュリティ対策、検索エンジン向けの設定などです。入れすぎると表示が遅くなったり、不具合の原因になったりするので、目的がはっきりしているものだけにしましょう。おすすめの考え方はおすすめのプラグインで説明しています。
ステップ9:ページを作る
「固定ページ」で会社概要や事業内容などのページを作り、「投稿」でお知らせや実績を書きます。文章と写真は、作業を始める前にそろえておくと効率よく進められます。
| 種類 | 向いている内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 固定ページ | トップ、事業内容、会社概要、お問い合わせ | 内容があまり変わらないページ。メニューに並べる |
| 投稿 | お知らせ、実績、ブログ | 日付があり、新しいものから一覧に並ぶ。カテゴリーで分けられる |
ページを作ったら、「外観」→「メニュー」(またはサイトエディター)で、ヘッダーやフッターのメニューに並べます。ページの作り方はページの作成にまとめています。
ステップ10:公開前の確認と公開
すべてのページができたら、公開前に次の点を確認します。
- スマートフォンとパソコンの両方で、表示が崩れていないか
- お問い合わせフォームから実際に送信して、メールが届くか
- 会社名、住所、電話番号などに誤字がないか
- プライバシーポリシーのページがあるか
- 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックを外したか
最後の項目を忘れると、いつまでも検索結果に表示されません。公開前の確認項目は公開前チェックで詳しく説明しています。公開後は、Googleサーチコンソールに登録して、検索での表示状況を確認できるようにしておきましょう。
かかる時間の目安
サーバーとドメインの契約からWordPressのインストール、初期設定までは、慣れていなくても1〜2日で終わることが多いです。時間がかかるのはページ作成で、原稿と写真がそろっていないと、ここで何週間も止まってしまいます。全体の流れや、外注した場合の期間はホームページ制作の流れとホームページ制作の期間を参照してください。
つまずきやすいポイント
| つまずき | よくある原因 | 対処 |
|---|---|---|
| ドメインでサイトが表示されない | ネームサーバーの設定が反映されていない | 数時間〜1日待つ。設定値を再確認する |
| 管理画面にログインできない | パスワードの誤り、セキュリティ機能による制限 | パスワードの再設定。サーバーのセキュリティ設定を確認 |
| フォームのメールが届かない | サーバーのメール送信の設定、迷惑メール判定 | SMTPの設定を検討する |
| 表示が崩れる | テーマとプラグインの相性 | プラグインを一つずつ止めて原因を探す |
フォームのメールが届かない問題は特に多く、メールが届かないときで原因と対策を説明しています。自分だけで進めるのが不安な場合は、テーマの導入と初期設定だけを任せる方法もあります。CRAFTでは、テーマ1種類10,000円(税込)、導入と初期設定を任せる初回セットアップを19,800円(税込)で用意しています(サーバーとドメインは別途必要です)。
よくある質問
WordPressを始めるのに、最低いくらかかりますか?
WordPress自体は無料なので、最低限必要なのはレンタルサーバーとドメインの費用です。有料テーマを使う場合はその代金が加わります。具体的な料金は、契約するサーバー会社とドメインの種類によって違うため、公式の料金表で更新時の金額まで確認してください。
パソコンにWordPressをインストールする必要がありますか?
ありません。WordPressはサーバーにインストールして使います。管理画面はブラウザーで開くので、パソコンに特別なソフトを入れる必要はありません。
無料のテーマでも会社のホームページは作れますか?
作れます。ただし、会社概要や実績などのページの型を自分で作る必要があったり、サポートがなかったりする場合があります。作る手間や、困ったときに相談できるかどうかも含めて選びましょう。
途中でサーバーを変えることはできますか?
できます。WordPressは、データを移すことで別のサーバーに引っ越せます。手順はWordPressの引っ越しのチェックリストで説明しています。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
