この記事の要点
- 載せる内容は、基本情報(必須)・信頼を伝える情報・問い合わせにつながる情報の3つに分けて考える。
- 必須なのは、会社概要、事業内容、問い合わせ先、プライバシーポリシー。これがないと信頼を得にくい。
- 信頼を伝えるのは、実績、代表あいさつ、写真、お客様の声、よくある質問など。具体的なほど伝わる。
- 問い合わせにつながるのは、料金の目安、依頼の流れ、問い合わせの案内。見に来た人の不安を先回りして解消する。
載せる内容は3つに分けて考える
会社のホームページを見に来る人は、取引を考えている会社の担当者、新しく頼む先を探しているお客様、応募を考えている人、すでに取引のある会社などさまざまです。どの人にも共通しているのは、「この会社は何をしていて、信頼できるのか」を知りたいということです。
この3つの役割を意識すると、何を載せるべきか、何が足りないかが判断しやすくなります。
1. 必ず載せたい基本情報
会社概要
会社概要は、会社の基本的な情報をまとめたページです。取引を始める前に、会社の実在や規模を確かめるために見られることが多いページです。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 会社名(商号) | 登記している正式な名前。株式会社の位置も正確に |
| 所在地 | 郵便番号から建物名・階数まで。地図へのリンクも |
| 電話番号・FAX | 受付時間も一緒に書く |
| 設立 | 年月まで書くことが多い |
| 代表者 | 役職と氏名 |
| 資本金 | 載せるかどうかは会社の判断 |
| 従業員数 | 時点も書いておくと親切 |
| 事業内容 | 主な事業を短く箇条書きで |
| 取引銀行・主な取引先 | 掲載の了承を得たものだけ |
| 許認可・登録番号 | 業種によって必要なもの |
建設業や不動産業、人材紹介業など、許可や登録が必要な業種では、その許可番号を載せておくと信頼につながります。会社概要の書き方は会社概要の書き方でも説明しています。
事業内容・サービス紹介
何をしている会社なのかを伝える、最も大切なページです。社内の言葉や業界の専門用語ではなく、お客様が使う言葉で、「誰の、どんな困りごとを、どうやって解決するのか」を書きます。
事業が複数ある場合は、事業ごとにページを分けると、それぞれを詳しく説明でき、検索からも見つけてもらいやすくなります。サービスページの書き方はサービスページの書き方を参照してください。
問い合わせ先
電話番号、問い合わせフォーム、メールアドレスなど、連絡の方法をわかりやすく載せます。どのページからでも問い合わせに進めるように、ページの上部のメニューと下部(フッター)の両方に案内を置くのが一般的です。フォームの作り方はお問い合わせフォームの作り方で説明しています。
プライバシーポリシー
お問い合わせフォームで名前やメールアドレスを受け取る場合は、受け取った個人情報をどう扱うかを示すプライバシーポリシーを載せます。詳しくはホームページのプライバシーポリシーを参照してください。
2. 信頼を伝える情報
基本情報だけでは、「本当に頼んで大丈夫か」という不安は解消しきれません。具体的な情報を載せるほど、安心して問い合わせてもらえるようになります。
実績・事例
これまでにどんな仕事をしてきたかは、最も説得力のある情報です。可能であれば、件数だけでなく、1件ずつの事例として「お客様の困りごと → 行ったこと → 結果」の順で紹介すると、自分の場合に置き換えて考えてもらいやすくなります。
お客様の名前や写真を載せる場合は、事前に了承を得ておきましょう。名前を出せない場合でも、業種や地域、規模を書くだけで具体性が増します。実績の書き方は実績の書き方で説明しています。
代表あいさつ
会社の考え方や、事業に込めた思いを、代表者の言葉で伝えるページです。特に小さな会社では、代表者の人柄が会社の印象を大きく左右します。書き方は代表あいさつの書き方で説明しています。
写真
会社の外観、仕事の様子、働いている人、扱っている製品などの写真は、文章だけでは伝わらない雰囲気を伝えます。素材サイトの写真だけで作ったホームページは、どこの会社でも同じに見えてしまいます。自社で撮影した写真を少しでも入れると、実在する会社だという安心感が生まれます。写真の準備はテーマの写真の用意を参照してください。
お客様の声
実際に利用したお客様の感想は、会社が自分で書く説明よりも信頼されやすい情報です。載せる場合は、お客様の了承を得て、実際にいただいた言葉をもとに書きましょう。作った感想や、実在しないお客様の声を載せることは、信頼を大きく損ないます。
沿革・資格・受賞歴
会社の歩み、社員の持っている資格、受賞や認定の歴史なども、信頼を伝える材料になります。
3. 問い合わせにつながる情報
見に来た人が問い合わせをためらうのは、「いくらかかるかわからない」「頼んだら何が起きるかわからない」「自分の場合に対応してもらえるかわからない」といった不安があるからです。こうした不安に先回りして答えておくと、問い合わせにつながりやすくなります。
料金の目安
料金を載せるかどうかは業種によりますが、目安だけでも載せると問い合わせのハードルが下がります。「○○円から」「この内容なら○○円程度」といった形でも十分です。個別の見積もりが必要な場合は、見積もりで決まる要素(量、期間、条件など)を説明しておきます。
依頼の流れ
問い合わせから、打ち合わせ、見積もり、契約、作業、納品、その後のフォローまで、どんな順番で進むのかを図や番号付きの一覧で示します。かかる期間の目安も書いておくと、計画を立てやすくなります。
よくある質問
問い合わせでよく聞かれることを、質問と答えの形でまとめます。電話やメールでの問い合わせへの対応の手間を減らす効果もあります。
対応できる範囲
対応できる地域、業種、規模、納期などを載せておくと、見に来た人が自分の場合に当てはまるかを判断できます。対応できないことを書いておくのも、無駄な問い合わせを減らすのに役立ちます。
トップページの構成
トップページは、見に来た人が最初に目にすることが多いページです。上に挙げた内容を、すべて詳しく載せる必要はありません。それぞれの要点を短く紹介し、詳しいページへ案内する「目次」の役割を持たせます。
最初の画面では、会社名だけでなく、「何をしている会社か」がひと目でわかる言葉を大きく載せましょう。ページの構成の決め方はサイトマップとページ構成の決め方で説明しています。
必要に応じて載せる情報
会社の目的や業種によっては、次のような情報も載せます。
- 採用情報:人を採用したい場合。仕事内容、働く環境、募集要項、応募の方法。書き方は採用ページの書き方を参照
- お知らせ・ブログ:新しいサービス、休業日、イベントなど。更新が止まると、かえって古い印象を与えるので注意
- アクセス:来店や来社がある場合。地図、最寄り駅からの道順、駐車場の有無。書き方はアクセスページの書き方を参照
- 特定商取引法に基づく表記:ネットで商品やサービスを販売する場合。詳しくは特定商取引法に基づく表記を参照
載せない方がよい情報
逆に、会社のホームページに載せない方がよい情報もあります。
特に、根拠のない誇大な表現は、見に来た人の信頼を損ねるだけでなく、景品表示法などの法律に関わることもあります。数字や「No.1」を使う場合は、その根拠を示せるものだけにしましょう。画像の権利についてはホームページの画像と著作権で説明しています。
載せる内容を準備する順番
すべての内容を一度にそろえるのは大変です。次の順番で準備していくと、早くホームページを公開できます。
準備の順番の目安
- 1. 会社概要、事業内容、問い合わせ先、プライバシーポリシー(公開に必須)
- 2. トップページの見出しと紹介文
- 3. 実績(まずは3件程度)と写真
- 4. 代表あいさつ、依頼の流れ、料金の目安
- 5. よくある質問、お客様の声(公開後に増やしていく)
最初から完璧を目指すより、必須の内容で公開し、実績や質問を少しずつ増やしていく方が、ホームページは育てやすくなります。会社にホームページが必要な理由については会社にホームページは必要か、文章の書き方のコツはホームページの文章の書き方を参照してください。
よくある質問
会社概要に資本金や売上は載せるべきですか?
載せるかどうかは会社の判断です。取引先が会社の規模を確かめるときの材料になるため載せる会社もありますが、必須ではありません。載せる場合は、いつの時点の数字かも書いておきましょう。
社員の顔写真は載せた方がよいですか?
働いている人の顔が見えると、安心感や親しみが伝わりやすくなります。ただし、載せるのは本人の了承を得た場合だけにしましょう。退職した後の扱いについても、事前に決めておくと安心です。
実績が少ない場合はどうすればよいですか?
件数が少なくても、1件ずつを詳しく紹介すれば十分に伝わります。お客様の困りごと、行ったこと、結果を具体的に書きましょう。創業したばかりの場合は、代表者のこれまでの経験や、資格を載せる方法もあります。
料金を載せると、他社と比べられて不利になりませんか?
比べられることはありますが、料金の目安がないと、問い合わせ自体をためらう人も多くいます。料金だけでなく、その料金に含まれる内容や、自社の強みも一緒に伝えることで、価格だけで比べられにくくなります。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
