この記事の要点
- サーバーは、ホームページのデータを置いておき、見に来た人のブラウザにデータを届けるコンピューター。
- レンタルサーバーは、サーバー会社が用意・管理しているサーバーを、月額などで借りるサービス。
- 種類は主に共用・VPS・専用・クラウドの4つ。会社のホームページやWordPressには、管理の手間が少ない共用サーバーが選ばれることが多い。
- 選ぶときは、料金だけでなくWordPressへの対応、表示の速さ、バックアップ、サポートを確認する。
サーバーとは何か
サーバーとは、ほかのコンピューターからの求めに応じて、データやサービスを提供するコンピューターのことです。ホームページの場合、文章、画像、デザインのファイル、WordPressのプログラムとデータベースなどをサーバーに置いておきます。
誰かがブラウザでホームページのアドレスを開くと、ブラウザはサーバーに「このページのデータをください」と求め、サーバーがデータを送り返します。ブラウザは受け取ったデータを組み立てて画面に表示します。この仕組みのおかげで、世界中のどこからでも、いつでもホームページを見ることができます。
ドメインとの違い
サーバーと一緒に出てくるのが「ドメイン」です。ドメインは example.co.jp のようなインターネット上の住所で、サーバーはその住所にある土地のようなものです。住所と土地は別々に契約するもので、ドメインの設定でどのサーバーを指すかを決めます。詳しくはドメインとはを参照してください。
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとは、サーバー会社がデータセンターに用意し、管理しているサーバーを、利用者が借りて使うサービスです。サーバーの機械の購入、設置、電源や回線の確保、故障したときの交換、基本的なソフトウェアの管理は、サーバー会社が受け持ちます。利用者は、管理画面からホームページのデータを置いたり、WordPressをインストールしたり、メールアドレスを作ったりできます。
自社でサーバーを持つ場合と比べると、初期費用が小さく、専門の知識がなくても使えるのが大きな利点です。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーには、借り方の違いによっていくつかの種類があります。
| 種類 | 借り方 | 向いている使い方 | 管理の手間 |
|---|---|---|---|
| 共用サーバー | 1台のサーバーを複数の利用者で分け合う | 会社のホームページ、ブログ、小規模なサイト | 少ない |
| VPS | 1台のサーバーの中に仮想的な専用の区画を作って借りる | 自分で設定を変えたいサイト、アプリ | 多い |
| 専用サーバー | 1台のサーバーを丸ごと借りる | アクセスが非常に多いサイト | 多い |
| クラウド | 必要な分だけの性能を、使った量に応じて借りる | 利用が増減するサービス、大規模なシステム | 多い |
共用サーバー
1台の大きなサーバーを、複数の利用者で分け合って使う形です。サーバーの設定や安全の管理はサーバー会社が行うため、利用者は管理画面の操作だけで使えます。料金も比較的安く、会社のホームページやWordPressのサイトでは、最もよく選ばれている種類です。
ほかの利用者と分け合っているため、同じサーバーのほかのサイトにアクセスが集中すると、影響を受けることがあります。多くのサーバー会社は、1つの利用者が使いすぎないように制限を設けるなど、影響を抑える工夫をしています。
VPS
1台のサーバーの中に、仮想的に区切った自分専用の区画を作って借りる形です。サーバーの設定を自由に変えられ、必要なソフトウェアを入れられますが、その分、設定や安全の管理を自分で行う必要があります。サーバーの知識がある人が、アプリやシステムを動かすときに選ぶことが多い種類です。
専用サーバー
1台のサーバーを丸ごと借りる形です。ほかの利用者の影響を受けず、高い性能を使えますが、料金は高くなります。管理を任せられるプランもあります。
クラウド
必要な分だけの性能を、使った量に応じて借りる形です。アクセスの増減に合わせて性能を変えられるため、利用が大きく変わるサービスに向いています。設定の自由度が高い反面、専門の知識が必要です。
レンタルサーバーの費用
レンタルサーバーの費用は、主に毎月(または毎年)の利用料です。申し込みのときに初期費用がかかるサービスもあります。多くのサービスでは、1年、3年など長い期間をまとめて払うと、月あたりの料金が安くなります。
料金を比べるときは、次の点に注意しましょう。
- キャンペーン価格:最初の契約期間だけ安く、更新時の料金が高くなることがあります
- 契約期間:長い期間で契約するほど安くなるが、途中で解約したときの扱いを確認する
- 含まれるもの:無料のドメイン、SSL、バックアップ、メールが含まれているか
- プランの違い:容量やサイト数、性能がプランごとにどう違うか
ホームページ全体の毎月の費用についてはホームページの維持費で説明しています。
ホームページ用に選ぶときの基本
会社のホームページをWordPressで作る場合に、レンタルサーバーで確認したい点をまとめます。
レンタルサーバーで確認すること
- WordPressの簡単インストールの機能があるか
- WordPressの推奨環境(新しいPHPやデータベース、HTTPS)に対応しているか
- 無料のSSL証明書を設定できるか
- 自動バックアップがあるか。何日分を保存し、自分で復元できるか
- 会社のドメインのメールアドレスを作れるか
- 表示の速さに関わる機能(キャッシュなど)があるか
- 困ったときのサポートの方法(電話・メール・チャット)と受付時間
- 料金の更新時の金額と、契約期間
WordPress.orgは、WordPressの推奨環境として、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPSへの対応を挙げています。日本の主なレンタルサーバーの多くはこれらに対応していますが、プランによって違うこともあるため、申し込みの前に確認しましょう。具体的な選び方はWordPressのサーバーの選び方で説明しています。
バックアップは必ず確認する
サーバーの故障、操作の間違い、不正なアクセスなどで、ホームページのデータが失われることがあります。自動でバックアップを取ってくれるサーバーなら、元に戻せる可能性が高くなります。何日分のバックアップが保存されるのか、自分で復元できるのか、復元に費用がかかるのかを確認しておきましょう。バックアップの取り方はバックアップを参照してください。
サーバーを借りた後の流れ
レンタルサーバーを申し込んだら、ドメインを用意してサーバーとつなぎ、SSLを設定し、WordPressをインストールします。SSLについてはSSLとはを、サーバーの準備はサーバーの準備を参照してください。
よくある質問
無料のレンタルサーバーでも会社のホームページは作れますか?
無料のサービスもありますが、広告が表示される、使える機能が限られる、サポートがない、といった制限があることが多いです。会社のホームページは信頼に関わるため、有料のサーバーを選ぶのが一般的です。
共用サーバーで、アクセスが増えても大丈夫ですか?
会社のホームページの多くは、共用サーバーで十分に表示できます。アクセスが大きく増えた場合は、上位のプランに変えたり、表示を速くする設定を見直したりすることで対応できることが多いです。
サーバーは後から変えられますか?
変えられます。新しいサーバーにデータを移し、ドメインの設定を変える「サーバー移転」を行います。手順や注意点はWordPressの引っ越しのチェックリストで説明しています。
サーバーの契約は誰の名義にすればよいですか?
会社のホームページなら、自社の名義で契約し、管理画面のアカウントも自社で持っておきましょう。制作会社の名義だと、契約を終えるときにデータを移すのに手間がかかることがあります。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
