この記事の要点

  • 集客できない原因は、大きく「見に来る人が少ない」と「見に来ても問い合わせない」の2つに分かれる。まず数字でどちらかを確かめる。
  • 見に来る人が少ないなら、検索で見つけてもらう工夫(SEO、地図検索、SNS、名刺や紙からの案内)を増やす。
  • 見に来ても問い合わせないなら、伝わる内容、信頼の材料、問い合わせのしやすさを見直す。
  • 一度に全部を直そうとせず、一つずつ直して、数字の変化を確かめる。

まず、どこで止まっているのかを確かめる

ホームページから問い合わせが来るまでには、いくつかの段階があります。集客できない原因を探すときは、どの段階で人が止まっているのかを確かめることから始めます。

01見つけてもらう検索、地図、SNS、紙の案内などから02ページを開く検索結果などからクリックしてもらう03読んでもらう知りたいことが書いてあるか04信頼してもらうこの会社なら大丈夫と思えるか05問い合わせる連絡の方法がわかりやすいか
図解ホームページから問い合わせが来るまでの段階。どこで止まっているかによって、やるべき対策が変わる。

たとえば、見に来る人が月に数十人しかいないなら、ページの内容をいくら直しても、問い合わせが増える数には限りがあります。逆に、月に数千人が見に来ているのに問い合わせがないなら、見つけてもらう工夫よりも、ページの内容や問い合わせのしやすさを見直す方が先です。

確かめる数字

数字は、Googleアナリティクス(GA4)とGoogle Search Consoleで確かめられます。まだ入れていない場合は、まず入れることから始めましょう。

原因を探すときに見る数字
数字見る場所わかること
検索での表示回数Search Console検索結果に出ているかどうか
検索でのクリック数Search Console検索結果から開かれているか
検索された言葉Search Consoleどんな言葉で見つけられているか
訪問した人の数GA4ホームページに何人来ているか
よく見られているページGA4どのページが読まれているか
問い合わせの数GA4、メール問い合わせにつながっているか

数字の見方はGA4でアクセス解析を始める方法とSearch Consoleの設定で説明しています。

数字がない場合の確かめ方

GA4やSearch Consoleをまだ入れておらず、これまでの数字がわからない場合でも、できることがあります。

一つは、お客様に聞くことです。新しいお客様から問い合わせがあったとき、「何でお知りになりましたか」と一言聞くだけで、ホームページがどれくらい役に立っているのかがわかります。紹介で来たお客様でも、問い合わせの前にホームページを見て確かめていることはよくあります。

もう一つは、自分で検索してみることです。お客様が使いそうな言葉で検索し、自社のホームページがどこに出るのか、競合の会社のホームページにはどんな情報が載っているのかを確かめます。競合のページと比べて、自社のページに足りない情報が見えてくることがあります。スマホでも同じように検索し、自社のページを開いて、最初の画面で何の会社かわかるか、電話をかけやすいかを、お客様の立場で確かめてみましょう。

数字を入れたら、少なくとも1〜2か月は見続けて、普段の状態を知っておくことが大切です。普段の数字がわかっていれば、何かを直したあとに増えたのか減ったのかを判断できます。

見に来る人が少ない場合の原因と対策

原因1:検索エンジンに登録されていない

新しく作ったホームページは、検索エンジンに見つけてもらうまでに時間がかかります。また、制作中に設定した「検索エンジンに表示させない」設定が、公開後もそのままになっていることもよくあります。

Googleの検索窓で「site:自社のドメイン」と検索すると、Googleに登録されているページの一覧が表示されます。1件も出てこない場合は、WordPressの「設定」→「表示設定」で、検索エンジンに表示させない設定にチェックが入っていないかを確認しましょう。Search Consoleに登録し、サイトマップを送信しておくと、見つけてもらいやすくなります。

原因2:狙っている言葉が合っていない

検索で表示されていても、お客様が使わない言葉や、大きすぎて競争の激しい言葉でしか表示されていない場合があります。Search Consoleで、実際にどんな言葉で表示されているかを確認しましょう。

小さな会社は、「○○市 外壁塗装」のように地域名と組み合わせた言葉や、「雨漏り 修理 費用」のように具体的な悩みの言葉から狙うのが現実的です。キーワードの考え方はホームページのSEO対策を自分でやる方法で説明しています。

原因3:地図検索に出ていない

地域で商売をしている場合、多くのお客様は「近くの○○」「○○駅 ○○」と検索し、地図と一緒に表示されるお店の情報から探します。Googleビジネスプロフィールを登録していない、または情報が古いままだと、この入り口を逃してしまいます。登録と連携の方法はGoogleビジネスプロフィールとホームページの連携を参照してください。

原因4:検索以外の入り口がない

ホームページへの入り口は、検索だけではありません。名刺、チラシ、看板、車両、請求書、SNSのプロフィール、メールの署名など、お客様や取引先の目に触れるところにホームページのアドレスや二次元コードを載せることで、見に来る人を増やせます。すでに付き合いのあるお客様が見に来るきっかけを作ることも、紹介を生む大切な入り口です。

見に来ても問い合わせない場合の原因と対策

原因5:何の会社か、誰向けかが伝わらない

ホームページを開いた人は、最初の画面を見て「自分に関係があるか」をすぐに判断します。会社名と抽象的なキャッチコピーだけでは、何をしている会社なのか、自分の悩みを解決してくれるのかがわかりません。

最初の画面の言葉の例

わかりにくい例:「未来をつくる、確かな技術。」

わかりやすい例:「○○市・△△市の雨漏り修理と屋根工事。調査とお見積もりは無料です。」

最初の画面では、何を、誰に、どこで提供しているのかを、具体的な言葉で伝えましょう。あわせて、ボタンを一つ置き、次に何をすればよいのか(事例を見る、料金を見る、問い合わせる)を示しておくと、見に来た人が迷わずに先へ進めます。

原因6:判断するための情報が足りない

問い合わせをする前に、お客様は「頼んで大丈夫か」「いくらくらいかかるか」「どれくらいで終わるか」を知りたいと考えています。こうした情報がないと、ほかの会社のホームページに移ってしまいます。

問い合わせの前にお客様が知りたいこと

  • 料金の目安(「○○円から」「事例の金額」など)
  • 作業の流れと、かかる期間
  • 対応している地域と、対応できないこと
  • 実績や事例(写真付き)
  • お客様の声
  • 会社の所在地、代表者、スタッフの顔
  • よくある質問

料金を載せるのに抵抗がある会社も多いですが、目安や事例の金額だけでも載せておくと、お客様は安心して問い合わせできます。会社のホームページに載せる内容は会社のホームページに載せる内容でまとめています。

原因7:問い合わせの方法がわかりにくい

内容に納得しても、問い合わせの方法がわかりにくいと、そこで離れてしまいます。

入り口を増やすページの途中と最後に、問い合わせへのボタンを置く方法を選べるフォームのほか、電話やLINEなど入力を減らすフォームの項目は必要なものだけにスマホで押せる電話番号はタップで発信できるように安心させる返信の目安、しつこい営業をしないことを書く
図解問い合わせのしやすさを見直すポイント。どのページからでも、迷わず連絡できるようにする。

特に、スマホで見ている人にとっては、電話番号をタップするだけで発信できること、フォームの入力が少ないことが大切です。フォームの作り方はお問い合わせフォームの作り方で説明しています。また、フォームから送られたメールが届いていない、迷惑メールに入っているという原因で「問い合わせが来ない」と感じていることもあります。自分でテストの送信をして確かめましょう。

直す順番

原因がいくつも思い当たる場合は、次の順番で直していくのがおすすめです。

フォームが届くか確認すぐ確認でき、影響が大きい検索に登録されているか登録されていなければ何も始まらない最初の画面の言葉見に来た人全員に関係する料金や事例の情報問い合わせの判断材料問い合わせボタンの位置手間が少ない地図検索の登録地域の商売なら効果が大きい狙う言葉の見直し時間をかけて効いてくる
図解見直しの優先度の目安(大きいほど先に取り組む。数値は考え方を示すための仮の値)

すぐに確認できて影響が大きいもの(フォームが届くか、検索に登録されているか)から始め、時間がかかるもの(狙う言葉の見直し、記事の追加)は、数字を見ながら少しずつ進めます。一度に全部を変えると、何が効いたのかがわからなくなるため、変えたことと日付を記録しておきましょう。

それでも成果が出ないときは

ここまでの見直しをしても成果が出ない場合は、そもそもホームページで集客するのに向いた事業かどうか、ホームページ以外の集客(紹介、展示会、広告など)との組み合わせが合っているかを考え直すことも必要です。また、ホームページの仕組みが古く、自社で更新できないことが原因で改善が進まない場合は、リニューアルを検討するのも一つの方法です。リニューアルの進め方はホームページリニューアルの進め方で説明しています。

よくある質問

ホームページを作ってから、どれくらいで問い合わせが来るようになりますか?

業種や地域、競合の数によって大きく変わります。検索から人が来るようになるまでに数か月かかることも多いため、作った直後に成果が出なくても、焦らず数字を見ながら改善を続けましょう。

アクセスは増えたのに、問い合わせが増えません。

見に来ている人が、お客様になりそうな人かどうかを確認しましょう。検索された言葉が事業と関係の薄いものなら、狙う言葉を見直します。お客様になりそうな人が来ているなら、料金や事例、問い合わせのしやすさを見直します。

広告を出した方がよいですか?

広告は、すぐに見に来る人を増やせる方法です。ただし、ページの内容や問い合わせのしやすさに問題がある場合、広告で人を集めても問い合わせにはつながりにくくなります。まずホームページの内容を整えてから広告を検討すると、費用を無駄にしにくくなります。

更新していないことが原因でしょうか?

更新の頻度そのものより、情報が正しいか、お客様の知りたいことが載っているかの方が大切です。ただ、お知らせが何年も前で止まっていると、営業しているのか不安に思われることがあります。更新の考え方はホームページの更新頻度を参照してください。

参照した資料

制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。

確認日 2026.11.07