この記事の要点

  • サイトマップは、ホームページにどんなページがあり、どうつながっているかを表した図。制作の最初に作る設計図の一つ。
  • 作り方は、目的を決める → ページを書き出す → グループに分ける → 階層を決める → メニューを決めるの5つの手順。
  • 階層は浅くする。どのページにも、トップページから2〜3回のクリックでたどり着けるのが目安。
  • 検索エンジン向けのXMLサイトマップや、サイト内のページ一覧のページとは別のもの。

サイトマップとは

ここでいうサイトマップは、ホームページ全体のページの構成を、トップページを頂点にした木の枝のような図で表したものです。制作の現場では「サイト構成図」「ディレクトリマップ」と呼ばれることもあります。

トップページ事業内容サービスAサービスB実績実績一覧実績の詳細会社案内会社概要代表あいさつアクセス採用情報募集要項お問い合わせ
図解会社のホームページのサイトマップの例。トップページから、第2階層のページ、その下のページへと枝分かれしていく。

同じ「サイトマップ」と呼ばれる別のもの

「サイトマップ」という言葉は、ほかに2つの意味で使われることがあります。混同しないように整理しておきます。

「サイトマップ」と呼ばれる3つのもの
名前誰のためのものか内容
制作のためのサイトマップ(この記事)作る人・社内の関係者ページの構成を表した設計図
ページ一覧のページ(HTMLサイトマップ)見に来た人ホームページ内の全ページへのリンクを並べたページ
XMLサイトマップ検索エンジンページのアドレスを検索エンジンに伝えるためのファイル

XMLサイトマップは、ホームページを公開した後に、検索エンジンにページを見つけてもらいやすくするためのものです。WordPressでは自動で作られます。詳しくはXMLサイトマップを参照してください。

手順1:ホームページの目的と見に来る人を決める

まず、ホームページで何をしたいのか、誰に見てもらいたいのかを決めます。目的によって、必要なページが変わるからです。

  • 新しいお客様からの問い合わせを増やしたい → 事業内容、実績、料金、問い合わせのページを充実させる
  • 取引先に会社の信頼を伝えたい → 会社概要、沿革、代表あいさつ、取引先などを充実させる
  • 人を採用したい → 仕事内容、社員の声、募集要項、応募のページを充実させる

目的と見に来る人は、ホームページの要件として最初に決めておくものです。決め方はホームページの要件の決め方で説明しています。

手順2:必要なページを書き出す

目的に合わせて、必要だと思うページをすべて書き出します。この段階では、多すぎても構いません。付箋に1枚1ページずつ書いていくと、後でグループに分けやすくなります。

会社のホームページでよく作られるページは、次のとおりです。

会社のホームページでよく作られるページ

  • トップページ
  • 事業内容・サービス紹介
  • 実績・事例
  • 料金・費用の目安
  • 会社概要(社名、所在地、設立、代表者、事業内容など)
  • 代表あいさつ
  • アクセス・地図
  • お知らせ
  • 採用情報
  • よくある質問
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

最初から全部そろえる必要はありません。小さな会社なら、トップページ、事業内容、会社概要、実績、お問い合わせの5ページから始めることも多くあります。考え方は小さな会社は5ページからを参照してください。ホームページに載せる内容の詳しい考え方は会社のホームページに載せる内容で説明しています。

手順3:ページをグループに分ける

書き出したページを、内容の近いものどうしでまとめます。たとえば「会社概要」「代表あいさつ」「沿革」「アクセス」は「会社案内」というグループに、「サービスA」「サービスB」は「事業内容」というグループにまとめられます。

グループに分けるときは、作る側の社内の部署の分け方ではなく、見に来た人が探すときの考え方で分けることが大切です。見に来た人は、会社の組織図を知りません。「何をしている会社か」「頼んだらどうなるか」「どこにあるか」といった、知りたいことの単位でまとめましょう。

手順4:階層を決める

グループに分けたら、トップページの下に何を置き、その下に何を置くかという「階層」を決めます。

浅くするトップから2〜3回のクリックでどのページにも届くようにする同じ深さにそろえる同じ種類のページは同じ階層に置く1ページ1テーマ1つのページには1つの話題だけを載せる増える場所を用意する実績やお知らせは一覧と詳細に分ける
図解階層を決めるときの4つの原則。見に来た人が迷わないことを優先する。

階層は浅くする

階層が深いと、目的のページにたどり着くまでに何度もクリックが必要になり、見に来た人が途中で離れてしまいます。会社のホームページなら、トップページを第1階層として、第2階層、第3階層くらいまでに収めるのが目安です。

増えていくページの置き場所を決めておく

実績、お知らせ、ブログなど、公開した後に増えていくページは、「一覧のページ」と「1件ずつの詳細のページ」に分けておきます。そうすれば、件数が増えても構成を変えずに済みます。WordPressでは、投稿とカテゴリーの機能で、この形を作りやすくなっています。

ページのアドレスも決めておく

各ページのアドレス(URL)の付け方も、この段階で決めておくと後で迷いません。会社概要なら /company/、事業内容なら /service/ のように、短く、内容がわかる英字にするのが一般的です。WordPressでのアドレスの設定はパーマリンクの設定で説明しています。

手順5:メニューに出すページを決める

階層が決まったら、画面の上部に表示するメニュー(グローバルナビゲーション)に、どのページを出すかを決めます。

メニューに並べる項目は、多すぎると選びにくくなります。第2階層のページのうち、見に来た人がよく探すものを中心に、5〜7個程度にまとめるのが一般的です。お問い合わせは、メニューの右端にボタンとして目立たせることが多くなっています。

メニューの置き場所と、置くページの例
置き場所置くページの例
画面上部のメニュー事業内容、実績、会社案内、採用情報、お問い合わせ
画面下部(フッター)全ページへのリンク、プライバシーポリシー、会社の住所と電話番号
ページの途中関連するページへの案内、問い合わせのボタン

プライバシーポリシーのように、必要だけれどよく探されるわけではないページは、フッターに置くのが一般的です。メニューの設定方法はメニューの設定で説明しています。

業種別のページ構成の見本

業種によって、見に来た人が知りたいことは変わります。代表的な例を挙げます。

業種別に重視されやすいページの例
業種重視されやすいページ
製造業・BtoB事業内容、設備、品質への取り組み、実績、技術資料
建設・リフォーム施工事例、施工の流れ、料金の目安、対応エリア
士業・コンサルタント業務内容、料金、相談の流れ、代表のプロフィール
飲食店・小売店メニュー・商品、店舗情報、アクセス、営業時間
クリニック診療内容、医師の紹介、診療時間、アクセス

サイトマップづくりでよくある失敗

社内の組織図をそのままページにしてしまう

「営業部」「製造部」「総務部」のように、社内の部署ごとにページを分けてしまうと、見に来た人にはどこを見ればよいのかわかりません。見に来た人が知りたいのは、部署の分け方ではなく、「何をしてもらえるのか」「頼んだらどうなるのか」です。グループ分けは、見に来た人の目線で行いましょう。

中身のないページを作ってしまう

「よくある質問」「お客様の声」などのページを、内容が集まる前に作ってしまうと、数行しかない薄いページになります。内容が少ないページは、見に来た人の役に立たないうえ、会社の印象も弱くなります。内容がそろってからページを作るか、ほかのページの一部として載せることを考えましょう。

同じ内容のページが複数できる

「サービス紹介」と「事業内容」、「お知らせ」と「ブログ」のように、似た名前のページを別々に作ると、どちらに何を載せるかが曖昧になり、更新のたびに迷うことになります。ページの名前と役割を、サイトマップの段階で1つずつはっきりさせておきましょう。

公開後の更新を考えていない

公開のときには完成していても、実績やお知らせを誰がどのくらいの頻度で更新するかを決めていないと、古い情報のまま放置されがちです。増えていくページについては、更新の担当者と頻度もサイトマップに書き添えておくとよいでしょう。

できあがったサイトマップの使い方

サイトマップができたら、次はページごとに、何をどの順番で載せるかを決めるワイヤーフレームを作ります。ワイヤーフレームについてはワイヤーフレームとはを参照してください。

サイトマップは、原稿と写真の準備の一覧表としても使えます。各ページの横に、担当者、原稿の締め切り、必要な写真を書き込んでおくと、制作の進み具合を管理しやすくなります。制作全体の流れはホームページ制作の流れで説明しています。

サイトマップを管理表にした例(架空の会社)

・トップページ / 担当:社長 / 原稿:キャッチコピーと会社の紹介文 / 写真:社屋の外観

・事業内容 / 担当:営業部 / 原稿:サービスごとの説明 / 写真:作業の様子 3枚

・実績 / 担当:営業部 / 原稿:事例3件 / 写真:完成品 各2枚

・会社概要 / 担当:総務 / 原稿:会社の基本情報 / 写真:なし

・お問い合わせ / 担当:総務 / 原稿:受付の案内 / 写真:なし

よくある質問

サイトマップはどんな道具で作ればよいですか?

紙と付箋、表計算ソフト、スライド作成ソフトなど、使い慣れた道具で構いません。表計算ソフトなら、1列目に第2階層、2列目に第3階層のページを書いていくと、階層の関係がわかりやすくなります。

ページ数はどれくらいが適切ですか?

目的によって違います。小さな会社なら5ページ前後から始めることも多くあります。最初から多くのページを作るより、必要なページを充実させて、公開した後に増やしていく方が、内容の薄いページを作らずに済みます。

1ページにまとめた方がよいのか、ページを分けた方がよいのか迷います。

伝えたい内容が少なく、ひとつの目的に絞れるなら1ページにまとめる方法もあります。事業が複数ある、実績を増やしていきたいといった場合は、ページを分けた方が探しやすく、検索からも見つけてもらいやすくなります。1ページと複数ページの比較も参考にしてください。

公開した後にページ構成を変えても大丈夫ですか?

変えられます。ただし、ページのアドレスを変えると、検索エンジンでの評価やほかのサイトからのリンクが引き継がれないことがあります。アドレスを変える場合は、古いアドレスから新しいアドレスへの転送を設定しましょう。

参照した資料

制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。

確認日 2026.11.07