この記事の要点
- WordPressは、ホームページの文章や画像を管理画面から編集できるCMS(コンテンツ管理システム)の一つで、無料で使えるオープンソースのソフトウェア。
- 動かすにはサーバーとドメインが必要。見た目はテーマ、機能はプラグインで追加する。
- 会社ホームページ、ブログ、採用サイト、店舗サイトなど幅広く使える。自社で更新したい会社に向いている。
- ソフト自体は無料だが、サーバー・ドメインの費用と、更新やセキュリティの管理の手間がかかる。
WordPressとは何か
WordPressは、ホームページの中身(文章、画像、ページの構成)をデータベースに保存し、管理画面から編集できるようにするソフトウェアです。このような仕組みを CMS(コンテンツ・マネジメント・システム) と呼びます。
CMSを使わずにホームページを作る場合、ページごとにHTMLという言語でファイルを作り、変更のたびにファイルを書き換えてサーバーに送る必要があります。WordPressでは、文書作成ソフトのような画面で文章を書き、画像を貼り、「公開」ボタンを押すだけでページが更新されます。そのため、制作会社に頼まなくても、社内の担当者がお知らせや実績を追加できます。
WordPressはオープンソースのソフトウェアで、誰でも無料でダウンロードして使えます。ライセンスはGPLという形式で、改変や再配布も認められています。テーマのライセンスについてはWordPressテーマのライセンスとGPLで詳しく説明しています。
WordPressが動く仕組み
WordPressは、いくつかの部品が組み合わさって動いています。
サーバーとデータベース
WordPressは、インターネットにつながったサーバーの上で動きます。WordPress.orgが公開している推奨環境は、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPS対応です。個人や中小企業では、こうした条件を満たすレンタルサーバーを借りるのが一般的です。多くのレンタルサーバーには、WordPressを数クリックでインストールできる機能があります。レンタルサーバーについてはレンタルサーバーとはで説明しています。
テーマ
テーマは、サイト全体のデザインとページの型を決めるひな形です。テーマを切り替えると、中身はそのままで見た目が変わります。無料のテーマも多くありますが、会社のホームページ向けに必要なページの型やデザインがそろった有料のテーマもあります。
プラグイン
プラグインは、WordPressに機能を追加する拡張ソフトです。お問い合わせフォーム、検索エンジン向けの設定、バックアップ、セキュリティ対策など、必要な機能を後から足せます。ただし、入れすぎると表示が遅くなったり、プラグイン同士がぶつかって不具合が起きたりすることがあります。選び方はプラグインの選び方を参照してください。
WordPressでできること
WordPressは、もともとブログを書くためのソフトとして始まりましたが、今では幅広い種類のサイトに使われています。
| サイトの種類 | 主な使い方 |
|---|---|
| 会社ホームページ | 会社概要、事業内容、実績、お知らせ、お問い合わせ |
| ブログ・オウンドメディア | 記事を継続的に公開し、検索からの訪問を集める |
| 採用サイト | 仕事内容、社員紹介、募集要項、応募フォーム |
| 店舗・クリニックのサイト | メニュー、料金、アクセス、予約への案内 |
| ネットショップ | プラグインを使って商品の販売や決済を行う |
特に会社ホームページでは、「実績を増やしていきたい」「お知らせを自分たちで更新したい」「将来ページを増やしたい」といった要望に応えやすいのが強みです。会社のサイトにWordPressが向いているかは会社サイトにWordPressは向いているかでも整理しています。
WordPress.orgとWordPress.comの違い
WordPressには、似た名前の2つがあります。
| 項目 | WordPress.org(インストール型) | WordPress.com(サービス型) |
|---|---|---|
| 中身 | ソフトウェアを自分のサーバーに入れて使う | 運営会社のサーバー上でWordPressを使うサービス |
| サーバー | 自分で用意する | 運営会社が用意する |
| テーマ・プラグイン | 自由に入れられる | プランによって制限がある |
| 費用 | ソフトは無料、サーバーとドメインは有料 | 無料プランと有料プランがある |
一般に「WordPressでホームページを作る」というときは、レンタルサーバーにWordPress.orgのソフトを入れて使う方法を指すことが多く、この記事もその前提で説明しています。
WordPressのメリットと注意点
メリット
最大の利点は、自社で更新できることです。利用者が多いため、使い方の情報がたくさんあり、困ったときに調べやすく、対応できる制作会社やフリーランスも見つけやすくなっています。また、サーバーを移ることもできるので、特定のサービスに縛られにくい点も特徴です。
注意点
WordPressは自由度が高い分、管理の責任も利用者にあります。本体、テーマ、プラグインには定期的に更新版が出るため、それを適用しないと、古いままの部分を狙った攻撃を受けるおそれがあります。管理画面のログインには推測されにくいパスワードと2段階認証を使い、定期的にバックアップを取っておくことが大切です。ログインの守り方はWordPressのログインのセキュリティで説明しています。
WordPressの費用
WordPressのソフト自体は無料ですが、ホームページとして公開するには次の費用がかかります。
- サーバー:月額の利用料(年払いの割引があるサービスが多い)
- ドメイン:年ごとの登録・更新料
- テーマ:無料のものもあるが、会社向けの有料テーマは買い切りのものが多い
- 有料プラグイン:必要な場合のみ。年額のものもある
- 制作や保守を頼む場合の費用:外注する範囲によって変わる
費用の全体像はホームページ制作の費用相場で説明しています。CRAFTでは、会社ホームページ向けのWordPressテーマを1種類10,000円(税込)で提供しています。導入と初期設定を任せる初回セットアップは19,800円(税込)です。
ほかの作り方との違い
WordPressのほかにも、ホームページの作り方には、ノーコードの作成サービスを使う方法や、HTMLでページを一つずつ作る方法があります。更新の手軽さ、自由度、費用、管理の手間のどれを重視するかで向き不向きが変わります。比べ方はノーコードとWordPressの比較とHTMLとWordPressの比較を参照してください。実際に始める手順はWordPressの始め方で説明しています。
よくある質問
WordPressは本当に無料ですか?
WordPressのソフト自体は無料で使えます。ただし、ホームページとして公開するにはサーバーとドメインの費用がかかります。有料のテーマやプラグインを使う場合は、その費用も必要です。
プログラミングの知識がなくても使えますか?
文章や画像の更新、ページの追加は、管理画面から行えるので、プログラミングの知識がなくても使えます。デザインを細かく変えたい場合や、不具合の原因を調べる場合には、HTMLやCSSの知識があると役立ちます。
WordPressは古い、危ないと聞きましたが本当ですか?
WordPressは今も開発が続いていて、定期的に新しい版が公開されています。利用者が多いため狙われやすい面はありますが、本体・テーマ・プラグインを更新し、ログインを守り、バックアップを取ることで、多くのリスクは下げられます。
会社のホームページにWordPressを使うべきですか?
自社でお知らせや実績を更新したい、将来ページを増やしたい、制作会社に縛られたくない、という会社には向いています。一方、更新の予定がほとんどなく管理の手間をかけたくない場合は、ほかの方法も検討するとよいでしょう。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
