この記事の要点
- ホームページの維持費とは、公開を続けるために、作った後も毎月、毎年かかる費用のこと。
- 必ずかかるのはドメインとサーバー。必要に応じて、SSL、保守、更新代行、有料の素材やプラグインの費用がかかる。
- 保守契約は、何をしてくれるのか、範囲の外は別料金かを確かめる。
- 維持費は、5年などの期間の合計で比べると判断を誤りにくい。
ホームページの維持費とは
ホームページの維持費とは、ホームページを作った後に、公開を続けるためにかかる費用のことです。ランニングコストと呼ばれることもあります。
ホームページを公開し続けるには、少なくとも、ホームページのアドレスであるドメインと、ホームページのデータを置いておくサーバーが必要です。これらは、契約を更新し続けないと使えなくなります。さらに、WordPressのようなソフトウェアを使っている場合は、安全のための更新やバックアップも欠かせません。こうした作業を自分で行うか、費用を払って頼むかによって、維持費の大きさが変わります。
必ずかかる費用
ドメイン
ドメインは、「〇〇.jp」や「〇〇.com」のような、ホームページのアドレスです。ドメインは一度取れば終わりではなく、毎年(または数年ごとに)更新の手続きと費用が必要です。更新を忘れると、ホームページもメールも使えなくなり、最悪の場合は、そのドメインをほかの人に取られてしまうこともあります。
ドメインの費用は、「.jp」「.co.jp」「.com」などの種類や、登録する会社によって異なります。また、取るときの費用が安くても、2年目からの更新の費用が高くなることがあるため、更新の費用も確かめておきましょう。ドメインの仕組みはドメインとはで説明しています。
サーバー
サーバーは、ホームページのデータを置いておく場所です。多くの会社や店のホームページでは、レンタルサーバーを借りて使います。費用は月額で、まとめて払うと割引になることが多くあります。
サーバーの費用は、プランによって異なります。会社や店のホームページなら、安いプランでも十分に動くことが多いですが、WordPressを使う場合は、WordPressに対応しているかを確かめましょう。サーバーの選び方はレンタルサーバーとはとWordPressのサーバーの選び方で説明しています。
必要に応じてかかる費用
保守
保守とは、ホームページを安全に、正しく動かし続けるための作業です。WordPressで作ったホームページでは、本体やテーマ、プラグインの更新、バックアップ、表示が崩れたときの対応などが含まれます。
自分で作業すれば費用はかかりませんが、時間と手間がかかります。制作会社などに頼む場合は、月額の保守費用がかかることが一般的です。保守費用の金額は、作業の範囲によって大きく変わります。
更新代行
更新代行は、お知らせの追加、文章や写真の差し替え、ページの追加などを、代わりに行ってもらうサービスです。保守の契約に一定の回数が含まれている場合もあれば、1回ごとに費用がかかる場合もあります。
自分で管理画面から更新できるホームページであれば、更新代行を頼まずに済むことも多くなります。
有料の素材やプラグイン
有料の写真素材やフォント、機能を追加するプラグインの中には、毎年の利用料がかかるものがあります。契約が切れると、使えなくなったり、更新が受けられなくなったりすることがあるため、何に毎年の費用がかかっているかを一覧にしておきましょう。
また、予約やネットショップなどの外部のサービスをホームページにつないでいる場合は、そのサービスの月額の費用もかかります。
保守契約で確かめること
制作会社などと保守の契約をする場合は、月額の金額だけで判断せず、何をしてくれるのかを確かめましょう。同じ「保守」という名前でも、中身は会社によって大きく異なります。
保守契約で確かめること
- WordPressの本体、テーマ、プラグインの更新をしてくれるか、その頻度
- バックアップを取ってくれるか、どこに、どのくらいの期間残すか
- 表示が崩れたり、見られなくなったりしたときに、どこまで対応してくれるか
- 文章や写真の差し替えは含まれるか、何回まで含まれるか
- 範囲の外の作業は、いくらかかるか
- ドメインとサーバーの契約者が誰になっているか
- 解約するときに、データやログイン情報を渡してもらえるか
特に大切なのが、ドメインとサーバーの契約者です。制作会社の名前で契約されていると、解約するときにドメインを移すのが難しくなることがあります。できれば、自分の会社の名前で契約しておきましょう。
維持費を比べるときの考え方
維持費は、毎月や毎年の金額は小さく見えても、長く続けると大きな金額になります。作り方や頼み先を比べるときは、作るときの費用と、毎年の維持費を合わせて、5年などの期間の合計で比べると判断を誤りにくくなります。
たとえば、作るときの費用が安くても、毎月の保守費用が高ければ、5年間の合計では高くなることがあります。反対に、作るときに多めに払っても、自分で更新できる形にしておけば、維持費を抑えられることもあります。制作の費用の考え方はホームページ制作の費用相場で説明しています。
維持費を抑える考え方
維持費を抑えるには、次のような方法があります。
- 自分で更新できる形にする:管理画面から文章や写真を変えられれば、更新代行を頼む回数が減る
- プラグインを必要なものに絞る:有料のものも無料のものも、数が増えるほど更新の手間が増える
- サーバーは年払いにする:まとめて払うと割引になることが多い
- 使っていない契約を見直す:前の担当者が契約した素材やサービスが、使われないまま更新されていないか確かめる
- 更新の作業を決まった日に行う:月に1回など、日を決めて更新とバックアップをまとめて行う
一方で、費用を削りすぎて、更新やバックアップをしなくなるのは危険です。古いままのWordPressは安全上の弱点になり、ホームページが見られなくなったときに戻せなくなることもあります。削ってよい費用と、削ってはいけない作業を分けて考えましょう。更新の頻度の考え方はホームページの更新頻度で説明しています。
CRAFTのテーマは買い切りのため、テーマの利用料が毎年かかることはありません。必要になるのは、ドメインとサーバーの費用と、更新の作業です。テーマの買い切りと月額の違いはテーマの買い切りとサブスクの違いで説明しています。
維持費の経理上の扱い
ホームページの維持費は、事業のために使っているものであれば、経費として扱うのが一般的です。ドメインやサーバーの費用、保守の費用などを、どの勘定科目で扱うかはホームページの費用の勘定科目で説明しています。判断に迷う場合は、税理士に相談しましょう。
よくある質問
ホームページの維持費は、最低限どのくらいかかりますか?
自分で更新や保守を行う場合、必ずかかるのはドメインとサーバーの費用です。金額は、ドメインの種類や、サーバーの会社、プランによって異なるため、それぞれの公式の料金ページで確かめましょう。
保守の契約は必ず必要ですか?
必須ではありません。WordPressの更新やバックアップを自分で行えるなら、保守の契約なしで運用することもできます。作業に時間を割けない場合や、困ったときにすぐ相談したい場合は、保守を頼む価値があります。
制作会社をやめたら、ホームページはどうなりますか?
ドメインやサーバーの契約者、データの持ち主によって変わります。制作会社の名前で契約されている場合は、ドメインやデータを移す手続きが必要です。保守の契約の前に、解約するときの扱いを確かめておきましょう。
維持費を払わずに放っておくとどうなりますか?
ドメインやサーバーの契約が切れると、ホームページもメールも使えなくなります。更新の連絡が届くメールアドレスを、確実に見られるものにしておきましょう。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
