この記事の要点
- 期間は作り方と、ページの数、社内の準備で大きく変わる。制作会社に一から頼むと数か月、テンプレートを使うと数週間、自分で作ると自分の時間しだい。
- 遅れる原因の多くは、原稿と写真がそろわない、社内の確認が止まる、途中で方向性が変わること。依頼先の作業より、自社の作業で遅れることが多い。
- 公開したい日から逆算して、原稿と写真の締め切りを先に決める。
- 急ぐ場合は、最初は必要なページだけで公開し、後からページを足す。
作り方ごとの期間の目安
ホームページの制作期間は、誰がどのように作るかで大きく変わります。
| 作り方 | 期間の目安 | 時間がかかる部分 |
|---|---|---|
| 制作会社に一から頼む | 2〜6か月ほど | 企画、デザイン、社内の確認 |
| フリーランスに頼む | 1〜3か月ほど | デザイン、組み込み |
| テンプレートを使い、設定を任せる | 2週間〜1か月ほど | 原稿と写真の用意 |
| テンプレートを使い、自分で作る | 数週間〜(自分の時間しだい) | 慣れない設定、原稿 |
| ノーコードで自作する | 数日〜(自分の時間しだい) | 原稿、デザインの調整 |
この表は一般的な目安です。ページの数が多い、予約や会員などの仕組みが必要、写真の撮影や原稿の取材から頼む、といった場合は、さらに時間がかかります。反対に、ページの数を絞り、原稿と写真を先に用意しておけば、期間は短くなります。
制作会社に頼む場合のスケジュール
制作会社に一から頼む場合は、次のような工程で進むことが多いです。
打ち合わせと見積もり
依頼先を探し、打ち合わせをして、見積もりを比べる期間です。複数の会社から話を聞くと、それだけで数週間かかります。依頼先を決めて契約するまでの時間も、スケジュールに入れておきましょう。
企画と構成
ホームページの目的、誰に向けて作るのか、どんなページが必要かを整理し、ページの構成(サイトマップ)を決めます。ここで方向性をしっかり固めておくと、後の工程で迷う時間が減ります。
原稿と写真の用意
構成が決まったら、各ページに載せる文章と写真を用意します。自社で用意する場合、日々の仕事と並行して進めることになるため、最も時間がかかりやすい工程です。撮影を頼む場合は、撮影の日程も調整します。
デザインと組み込み
デザインの案を作ってもらい、確認と修正を経て、見た目を決めます。デザインが決まったら、ホームページとして動く形に組み込み、WordPressなどの更新できる仕組みを入れます。
確認と公開
完成したホームページを、パソコンとスマホで確かめ、文章の誤り、リンクの切れ、フォームの動きなどを直します。問題がなければ、ドメインとサーバーの設定をして、公開します。公開前の確認の項目は公開前の確認を参照してください。
テンプレートを使う場合のスケジュール
テンプレート(WordPressのテーマ)を使う場合は、デザインと組み込みの大部分がすでにできているため、期間を大きく短くできます。
設定の作業を任せる場合、サーバーやドメイン、WordPressの準備は数日ほどで終わることが多く、あとは原稿と写真をそろえて入れ替える時間がほとんどです。原稿と写真が先にそろっていれば、2週間ほどで公開できることもあります。初期設定の流れは初期設定で説明しています。
自分で作る場合の期間
テンプレートやノーコードのサービスを使って自分で作る場合、期間は「どれだけ時間を取れるか」で決まります。毎日1時間ずつ進めるのか、週末にまとめて進めるのかで、同じ作業でも完成までの日数は大きく変わります。
初めて作る場合に時間がかかりやすいのは、サーバーやドメインの設定、WordPressの操作に慣れるまでの最初の数日です。ここでつまずくと、なかなか先に進めません。慣れない設定だけを人に任せ、文章と写真を入れる作業を自分で行うと、全体の期間を短くできます。
自分で作る場合も、「いつまでに公開するか」を先に決めておくことが大切です。締め切りがないと、細かなデザインの調整に時間をかけすぎて、いつまでも公開できないことがあります。まずは必要な情報がそろった状態で公開し、見た目の調整は公開後に少しずつ進めましょう。
公開が遅れやすい原因
ホームページの制作が予定より遅れる原因は、依頼先の作業よりも、自社の作業にあることが多いです。
原稿と写真がそろわない
最もよくある原因が、原稿と写真の遅れです。「仕事が落ち着いたら書こう」と後回しにしているうちに、何週間も過ぎてしまいます。原稿は、ページごとに担当者と締め切りを決めておきましょう。完璧な文章でなくても、まず箇条書きで「載せたいこと」を出しておけば、依頼先が整えてくれることもあります。
写真は、天気や季節、スタッフの予定に左右されます。お店の外観、スタッフ、作業の様子など、必要な写真を早めに書き出して、撮影の日を決めておきましょう。
社内の確認が止まる
デザインや原稿を確認する人が忙しく、返事が何週間も止まることがあります。確認する人を決め、「○日までに返事をする」と期限を決めておきましょう。確認する人が多いと、意見がまとまらずに時間がかかるため、最終的に決める人を一人に決めておくことも大切です。
途中で方向性が変わる
デザインが進んでから「やっぱり雰囲気を変えたい」「ページを増やしたい」となると、作り直しが発生し、期間も費用も増えます。最初の企画の段階で、目的、載せる内容、好みの雰囲気を固めておきましょう。参考にしたいホームページを見せておくと、イメージのずれを減らせます。
公開したい日から逆算する
公開したい日が決まっている場合は、その日から逆算して、各工程の締め切りを決めます。
開業日に合わせた逆算の例(テンプレートを使う場合)
開業日:4月1日。ホームページは開業の2週間前に公開したい(チラシや名刺にアドレスを載せるため)。
・3月18日:公開
・3月11日〜17日:確認と修正
・2月25日〜3月10日:原稿と写真を入れる
・2月10日〜2月24日:原稿を書く、写真を撮る
・2月1日〜2月9日:テーマを選ぶ、サーバーとドメインを準備する
開業や移転に合わせる場合は、チラシや名刺、看板にホームページのアドレスを載せることが多いため、印刷の前にドメインを決めておく必要があります。ドメインだけは先に取っておくと、印刷物の準備を並行して進められます。
また、公開してすぐに検索に出るわけではない点にも注意が必要です。Googleがページを見つけて検索結果に表示するまでには、時間がかかることがあります。開業日に検索で見つけてもらいたい場合は、余裕をもって公開し、Search Consoleに登録しておきましょう。
早く公開するコツ
急いで公開したい場合は、次のような工夫で期間を短くできます。
早く公開するためのコツ
- 最初は必要なページ(トップ、サービス、会社概要、問い合わせなど)だけで公開する
- 事例やブログは、公開後に少しずつ足していく
- 原稿は箇条書きでもよいので、早めに出す
- 写真は、必要なものを書き出して、撮影の日を先に決める
- 確認する人と、返事の期限を決める
- デザインを一から作らず、テンプレートのひな形を使う
- ドメインは先に取っておく
特に、「最初は必要なページだけで公開する」ことは効果が大きい方法です。すべてのページが完成するのを待っていると、公開がどんどん遅れます。お客様が最低限知りたい情報(何をしているか、料金、場所、連絡先)がそろった段階で公開し、残りは後から足していきましょう。ホームページは公開して終わりではなく、育てていくものです。
リニューアルの場合の注意
今あるホームページを作り直す場合は、新しく作る場合とは違う作業も必要です。今のページの内容を整理する、残すページと消すページを決める、アドレスが変わるページは新しいアドレスへ転送する、といった作業の時間もスケジュールに入れておきましょう。リニューアルの進め方はホームページリニューアルの進め方で説明しています。
依頼先と決めておくこと
スケジュールを守るために、依頼先とは次のことを決めておきましょう。
- 各工程の締め切りと、公開の予定日
- 原稿と写真を渡す締め切り
- 確認の返事の期限
- 修正を伝える方法(まとめて一度に、など)
- 予定が遅れそうなときの連絡の方法
依頼先の比べ方はホームページ制作の依頼先の比較、見積もりの見方はホームページ制作の見積もりの見方で説明しています。
よくある質問
1週間でホームページを作ることはできますか?
テンプレートやノーコードのサービスを使い、ページの数を絞って、原稿と写真がそろっていれば、1週間ほどで公開できることもあります。ただし、急ぐあまり確認が不十分になると、誤字や表示の崩れが残りやすくなります。公開後に直していく前提で、必要なページから公開しましょう。
開業の何か月前から準備すればよいですか?
テンプレートを使う場合でも、1〜2か月前から準備を始めると安心です。制作会社に一から頼む場合は、3か月以上前から相談を始めましょう。チラシや名刺にアドレスを載せる場合は、ドメインを先に決めておく必要があります。
公開してから、どれくらいで検索に出ますか?
ページがGoogleに見つけてもらえるまでの時間は、ホームページによって違います。Search Consoleに登録してサイトマップを送ると、見つけてもらいやすくなります。公開してすぐに検索で上位に表示されるわけではないため、開業に合わせる場合は余裕をもって公開しましょう。
期間が延びると、費用も増えますか?
依頼先との契約によります。自社の都合で大幅に遅れた場合や、途中で方向性を変えて作り直しが必要になった場合は、追加の費用がかかることがあります。スケジュールと、遅れた場合の扱いを、契約の前に確かめておきましょう。
参照した資料
制度や料金は変わることがあります。手続きの前に、公式の最新の案内を確認してください。
確認日 2026.11.07
